脚本・演出=田辺剛 上演時間=45分(京都公演は拡大版約60分)
[福知山公演]2018年91日(土)16:30開演
夜久野ふれあいプラザ(京都府福知山市) ホールにて
※きょうと北部演劇まつり参加作品
[京都公演]2018年914日(金)-16(日)
京都市東山青少年活動センター(京都市東山区) 創造活動室にて

Introduction

12歳の頃に僕は何を置いてきたのだろうか。

 実家に帰っても暇なので子どもを連れて少し離れた公園へ行く。裏道を通れば途中でカタフチ君の家を見る。小さな川の向こう側。かつて周りにあった田畑や裏の山にもピカピカの家が建ち並んでいる。近所の家もみなリフォームされたり建て替えられたり。まったく変わった風景のなかでカタフチ君の家はけれども、昔とまったく同じままだ。屋根の形、壁の色、(僕が見る限り)閉めっぱなしのカーテンの柄。最後にそこを訪れたのは三十年以上前のこと。彼とは幼い頃から大の仲良しだったけど中学生になると自然に会わなくなって、噂では不登校になったという、学校でも見なくなった。僕は彼のことを気にしながら何もしなかった。ずっと気にしていたけれども。あの玄関にいま彼の姿が現れたらどうだろう。目を凝らしてみるけれど何か起こる前にわたしは子どもたちに引っ張られていく。
 12歳の頃に僕は何を置いてきたのだろうか。

『純粋パレス』(2018.2 京都府立文化芸術会館にて)

 京都を拠点に創作する劇作家・演出家の田辺剛が、同じく京都の実力派俳優らと取り組む演劇作品。中年になった「僕」が故郷の町を歩いて蘇る少年の頃の記憶とそれにつられて次々に湧いてくる妄想のパレス(邸宅や家の意)に迷い込む不思議な時間を描きます。
  この作品は 第39回Kyoto演劇フェスティバルLinkIconの実行委員会からの委嘱によって制作、 2018年2月に 上演され 好評を得ました。このたび福知山市で開催される演劇祭に招聘される機会に京都市内でも上演する次第です。さらに京都市での公演は拡大版(上演時間約60分)として劇世界の奥行きを増した『純粋パレス』をお届けします。どうぞご期待ください。

Date,Place,Reservation

   創造活動室にて

     京都市東山区東大路五条上ル東山区総合庁舎2F

[日時と出演者]2018年9月
14日(金)19:30 山口+めぐみ
15日(土)13:00 西村+めぐみ17:30 西村+大熊
16日(日)13:00 山口+大熊

※山口=山口吉右衛門、めぐみ=大沢めぐみ、西村=西村貴治、大熊=大熊ねこ
※藤原大介と高杉征司はすべての回に出演します
※受付開始は開演の40分前、開場は30分前から
※上演時間は約60分 

 [料金]一般2,000円/ペア3,500円
    ユース(25歳以下)1,200円
    高校生以下500円/小学生以下無料

※チケットは日時指定自由席券
※ユースおよび高校生以下は運転免許証や学生証など年齢や身分が確認できる書類が必要です
※11月から京都ほかで上演する『微熱ガーデン』の会場受付に『純粋パレス』の

[チケット予約]こちらLinkIconからご予約ください

[お問い合わせ]メールはこちらLinkIcon/電話=050-3709-9538
共催:公益財団法人 京都市ユースサービス協会
※福知山公演(9月1日)のご観劇につきまして上記の問い合わせ先までご連絡ください

Actors,Staff

[出演]

※ステージによって出演者が変わりますのでご注意ください。上記「日時と出演者」欄をご参照ください

西村貴治 
 

京都府出身。1997年演劇企画集団「THE ガジラ」鐘下辰男主宰塵の徒党に参加。以降舞台を中心に活動。2016年頃より京都でニットキャップシアター、烏丸ストロークロック、あごうさとし作品を中心に芝居をはじめる。※山口吉右衛門とWキャスト

高杉征司 

広島県出身。同志社大学文学部卒業。 俳優。ワークショップ講師。 2001年、WANDERING PARTYを旗揚げ。代表を務める。2011年、解散。 2015年、サファリ・PLinkIconを旗揚げ。※すべてのステージに出演

大熊ねこ 
 

兵庫県出身。俳優。京都大阪を拠点に活動する劇団「 遊劇体LinkIcon」所属。 1998年の入団より現在まで全ての本公演に出演。また桃園会や兵庫県立ピッコロ劇団などの劇団公演、朗読や即興演劇のライブ出演などにも活動を広げる。2007年、第9回関西現代演劇俳優賞 女優賞受賞。※大沢めぐみとWキャスト

藤原大介

大阪府出身。立命館大学在学中より演劇活動を開始。1997年に 劇団飛び道具LinkIconを旗揚げ。俳優・演出家として同劇団の公演に参加。落語にも取り組んでいる。※すべてのステージに出演
 

山口吉右衛門 

埼玉県出身。立命館大学の学生劇団西一風を経て1997年に劇団飛び道具旗揚げに参加。以後、同劇団のほぼすべての作品に出演。俳優以外にも山口浩章の名で演出家としても活動し2007年『このしたやみ』を結成。2011年の利賀演劇人コンクールにて優秀賞を受賞、2013年よりロシア、サンクトペテルブルク国立舞台芸術アカデミーに留学、2015年学位を取得し帰国。その作品は国内外で高く評価されている。※西村貴治とWキャスト

大沢めぐみ 

滋賀県出身。大阪芸術大学芸術計画学科卒業。在学中に劇団「シアターシンクタンク万化」に入団。2010 年退団後は外部作品や映像作品に多数出演。現在は京都、大阪などでフリーで活動中。※大熊ねことWキャスト

[脚本・演出]

田辺剛 
 

 福岡県出身。劇作家、演出家。現在は京都市に在住し、創作活動を続けている。
 京都大学在学中に演劇を始める。学生時代の活動は1995年に旗揚げから参加した劇団「京都・古典・劇場」で主に演出を担当した。ギリシャ悲劇から三島由紀夫まで東西の古典戯曲を手がける。大学卒業後は、劇団「t3heater」(1999年結成)を経て2004年からは作品ごとにメンバーを募る創作ユニット「下鴨車窓」を中心に活動を行う。九州から北海道まで地域を横断しての創作と公演を続け、2015年には初めて香港とマカオの海外公演も果たした。
 2005年に『その赤い点は血だ』で第11回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。2006年秋より文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウル市に一年間滞在し、劇作家として研修する。2007年に『旅行者』で第14回OMS戯曲賞佳作を受賞。
 2000年から2014年まで京都の小劇場「アトリエ劇研」(京都市左京区)の劇場スタッフを務め、特に2008年には同劇場のディレクターに就任して劇場の運営責任者となった。2014年8月末に任期満了にて同ディレクターを退任するとともに同劇場も退職。そして2014年10月からは「スペース・イサン」(京都市東山区)のプロデューサーに就任、2016年12月まで劇場運営に携わる。


[音響森永キョロ[舞台補佐川上明子/酒井信古[照明]河口琢磨
[共催]公益財団法人京都市ユースサービス協会
[企画制作]下鴨車窓LinkIcon


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