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[ワークショップ/札幌]6/16-18まで札幌にて田辺による無料のワークショップを開催いたします。どうぞご参加ください。詳しくは![]() |
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渇いた蜃気楼
シンキロウかと思った。なんか全部。
じゃなかった、だったら良かったのに、とかむしろ。
とある小さな地方都市。その夏は例年にない酷暑で、ダムも干上がってしまうほどだった。町では給水車が走り、道には人影もあまりないように感じられた。みんな家の中にこもってじっとしているんじゃないか、この暑さが去るのを祈って。そんな想像が働く。
安アパートの角部屋に住む夫婦だ。実際にその夫は祈らんばかりの気持ちでいた。給水車が来る時間だ、近所のスーパーまでポリタンクを持っていかねば。持っていくのはまだしも、持って帰ることを考えると憂鬱になる。けれども水無しには生きていけないから、妻だってまだ諦めてはいないはずだから、もろもろ。
2014年の初演から三年、各地で上演される下鴨車窓のレパートリ作品!
札幌と大阪で上演!

現代日本のある地方都市を舞台に、淡々としたリアルな描写の中にも歪んだ不条理性を滲ます酷暑の男女三人の物語です。どうぞご期待ください。〈上演時間=約1時間30分〉
※写真はいずれも『渇いた蜃気楼』初演の舞台写真(2014.5-7@京都・アトリエ劇研ほか/撮影=築地静香)
※『渇いた蜃気楼(旧題:わたしの焦げた眼球/遠視)』上演記録
2014年:名古屋→京都→三重→広島→松山
2015年:京都→岡山
2016年:福岡→北九州→東京
すぐれて現代的な心理劇が誕生した。
(演劇雑誌「テアトロ」2014年7月号)
現実も未来も、身近な相手にも自分自身さえ目を向けず、問題を先送りしてやり過ごす。友人の出現はそれをあらわにする装置だった。そしてそれでもなお何も変わらない。目は焦げている。舞台には紙片が散乱している。それは、一見「平和で穏やかな日常」の裏に畳み込まれた、荒廃と空虚のさまだろう。強いものに無思慮に犯され続けた結果の現実。それが今なのだと田辺はいう。確かに怖い。その中の暴力の熟成も含めて。(中日新聞 2014年5月31日夕刊)
社会の文脈で作品が異なる様相を見せる、再演ならではの面白さだ。(朝日新聞 九州版 2016年5月17日)

[出演]OFT(大沢めぐみ・藤原大介・高杉征司)
[チケット料金](二会場共通)
一般=2,500円、ペアチケット=4,300円、ユース(25歳以下)=1,800円
※当日券は残席数に応じて販売いたします。また、ご入場の際は開演直前のご案内となります
[照明]ぷっちヨ[舞台監督]OFT[写真]築地静香
[制作補]小室明子(札幌公演/ラボチ)/尾崎商店(大阪公演)[主催]下鴨車窓[助成]芸術文化振興基金/大阪市(大阪公演)
主催:下鴨車窓
提携:シアターZOO(札幌公演)、ウイングフィールド(大阪公演)