下鴨車窓
『微熱ガーデン』
新出演者募集!

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  • 『微熱ガーデン』とは?

下鴨車窓を代表するレパートリー

 劇作家・演出家の田辺剛が代表し京都を拠点に創作・公演をしている現代演劇のユニット「下鴨車窓」は、演劇作品『微熱ガーデン』を2022年1月に関西圏と東海圏の合わせて二都市で上演します。
 この作品は2016年12月に京都にて初演された作品で、2018年度からは下鴨車窓のレパートリー作品として初演とは違う俳優ら(二代目キャストチーム)によって2020年まで9都市の会場での公演とインターネットでのライヴ配信公演を行いました。
 多大な時間と労力、費用をかけて作った新作が数えるくらいのステージで消費されるように終わってしまうことへの長年の疑問から舞台作品を「レパートリー化」することでその解決策にしようとする試みは『渇いた蜃気楼』(2014-2017)から始まりました。同作に続いて『微熱ガーデン』も同様にレパートリーとして公演する活動は予想を超える手応えを得ることができました。場所を変えさまざまな観客の前で作品を披露する中で、俳優の演技はより安定と奥行きを増しそれは作品にも反映しました。幸いにも作品は一定以上の評価を得られ続けることができて、さまざまな地域で上演するごとに新聞評やいわゆる口コミが広がっていく良い循環が生まれました。

『渇いた蜃気楼』(2014-2017/下鴨車窓レパートリー第一弾)

「不気味な美しさと哀しさを湛えた舞台」

『微熱ガーデン』は、もともと下鴨車窓が主催する若手育成のためのプロシェクトに参加した俳優志望の若者とつくった作品でした。登場人物は二人の女子大生と一人の同じ世代の男です。地方都市にある古アパートの一室では学費や生活費に困った女子大生が植物を違法に栽培しています。社会の片隅に置かれ悪意なき悪と孤独のなかでなんとかして次の一歩を踏み出そうとする若者たちが描かれる作品です。その舞台は演劇雑誌に取り上げられるなど好評を得ることができ、また戯曲としましては2017年に第24回OMS戯曲賞最終候補に選ばれました。

※演劇雑誌「テアトロ」2017年3月号の劇評より

『微熱ガーデン』(2016年初演ver.)

新たなクリエイションで質の高い作品へ

レパートリーとなった『微熱ガーデン』は2018年から2020年までオーディションで選ばれた俳優ら(二代目キャスト)と巡演をし一区切りとしました。このたびは『微熱ガーデン』の劇世界を新たな視点で立ち上げるため新しい出演者を募ります。できるかぎり翌年度以降も巡演したいと考えています。ご興味ある方、どうぞ奮ってご応募ください。お待ちしています。

『微熱ガーデン』の旅の記録
【初演キャストver.】
 [京都]2016.12.8〜11 スペース・イサン 
【二代目キャストver.】(オーディションにて出演者を選出)
 [京都]2018.11.23〜26 studio seedbox
 [札幌]2018.12.8〜9 シアターZOO
 [ 津 ]2018.12.15〜16 津あけぼの座
 [福岡]2019.2.8〜10 ゆめアール大橋大練習室
 [北九州] 2019.2.11 枝光本町商店街アイアンシアター
 [大阪]2019.10.25.〜27 ウイングフィールド
 [松山]2019.10.30.〜31. シアターねこ
 [LIVE配信公演]2020.7.4 人間座スタジオ(撮影場所)
 [宮崎]2020.1212-13 三股町立文化会館
 [長崎]2020.12.15-16 アトリエPentA 

▽二代目キャストver.によるプロモーションビデオ