About
戯曲を書いてみる
1975年生まれ。福岡県福岡市出身。現在は京都市に在住し創作活動を続けている。演劇創作ユニット「下鴨車窓」を主宰し現代演劇の創作・公演活動を行っている。
2005年に『その赤い点は血だ』で第11回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。2006年秋より文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウル市に一年間滞在し、劇作家として研修する。2007年に『旅行者』で第14回OMS戯曲賞佳作を受賞。『きみがしらないひみつの三人』が令和元年度児童福祉文化財の特別推薦作品に選出。
この講座は2017年から始まり拠点となる京都の施設を会場にしたクラスと全国各地から受講してもらえるようにSkypeを使ったクラスがあります。近年では受講生から戯曲賞の受賞者や著名な劇団での上演が実現するなど優れた作品が次々と生まれています。
[受講生作品の主な実績]
〇仁科久美『わたしのそばの、ゆれる木馬』 HOT!!!
第28回(2022年)劇作家協会新人戯曲賞 佳作受賞
〇河合穂高『黄色の森』 HOT!!!
第8回(2022年)せんだい短編戯曲賞 大賞受賞
〇池山説郎『槍は降る降るひくまの館』 HOT!!!
第2回(2022年)西の風戯曲賞 佳作受賞
〇守安久二子『鮭なら死んでるひよこたち』
第21回(2022年)AAF戯曲賞 大賞受賞
〇守安久二子『草の家』
TOON戯曲賞2018 大賞受賞
〇河合穂高『人魚の器官/漂う海馬』
第29回(2023年)劇作家協会新人戯曲賞 最終候補
〇ナガイヒデミ『荒野 Heath』
第27回(2021年)劇作家協会新人戯曲賞 最終候補
〇河合穂高『春の遺伝子』
第26回(2020年)劇作家協会新人戯曲賞 最終候補
〇小高知子『光のなかで目をこらす』
第24回(2018年)劇作家協会新人戯曲賞 最終候補
〇河合穂高『海繭の仔』
第6回(2018年)せんだい短編戯曲賞 最終候補
〇ナガイヒデミ『ノア美容室』HOT!!!
▽劇団民藝による上演/2023.2.11-19@東京・紀伊國屋サザンシアター
〇ナガイヒデミ『白い花』
▽劇団民藝による上演/2020.2.14-23@東京・紀伊國屋サザンシアター
▽第7回関西版月いちリーディング 上演採択/2017.7.29@大阪・common cafe
〇恵南牧『夜の波に乗る』HOT!!! 第23回関西版月いちリーディング 上演採択/2023.1.28@大阪・common cafe
〇前原豊子『そして惑星は星へかえる』第21回関西版月いちリーディング 上演採択/2022.6.18@オンライン開催
〇景山圭祐『みなとがみえるいえ』第18回関西版月いちリーディング 上演採択/2021.3.6@オンライン開催
〇池山説郎『日も入り相いのその頃は』第17回関西版月いちリーディング 上演採択/2021.1.23@オンライン開催
〇守安久二子『雨の部屋』第16回関西版月いちリーディング 上演採択/2020.9.26@オンライン開催
〇河合穂高『春の遺伝子』第15回関西版月いちリーディング 上演採択/2020.1.18@大阪・common cafe
講座は実践編と称して(入門編、基礎編は休止中)、参加する受講生の作品を一つずつ取り上げ、書いた本人と講師との対話のなかでブラッシュアップするスタイルを取っています。自分の作品の順番になるまでは他の受講生の作品についての対話を聴講します。2時間の講座で最大4人の定員です。
ことばについて考える
物語をつむぐ
ことばが重ねられると詩か物語になります。戯曲講座では物語が登場人物らのことばからどのように生まれてくるのかを考えることになります(詩に興味があればもちろんそちらに発展することも可能です)。ここでいう「物語」とはいわゆる作り話のことだけではなく、ある人物の歴史、ある人物のその日の予定までも含めて広い意味で考えられます。つまり物語を考えることは人間や人間が構成する社会を考えることになります。単に演劇の上演台本を仕上げるのではなくそうした広い視野でことば、物語、そして演劇について考える機会を提供いたします。